大きな口が子供たちの人気者のカバ。
子供たちの口腔ケアのイメージキャラクターにしばしば利用されています。
カバの歯は大きく磨きやすいというイメージも有るようです。
それでは、カバの歯の秘密を探って見る事にします。
歯の数
門歯(人間で言う前歯)と犬歯が上下で対になっており、合計8本あるのが特徴です。
見えているのはこれだけですが、よく見ると奥に臼歯(奥歯)があり、これが32本あります。
合計40本だと言われています。
歯の役目
下の門歯で根っこ等を掘り起こし、門歯と唇で草を食いちぎります。
そして奥歯で磨り潰して食べます。
具体的には、舌の下から外に突き出ている歯で草や木の根っこから掘り起こし(シャベルの役目)、その周りの歯と唇で、食いちぎり(ハサミの役目)、奥の臼歯で、磨り潰す(石臼の役目)役割をします。
犬歯(牙)は、主に戦闘用です。
しかし、あの牙で刺されたら・・・痛いだろうなぁ~
カバの歯は、生え変わる?
カバの歯は、永久歯です。
特に、門歯と犬歯は永久に伸び続けます。
基本的には(野生下では)、食物やその行動で自然に削られて長さを保持します。
動物園等の飼育下では、野生下よりもカバの歯が削られる事が少ないので、口の中を突き刺してしまう事もあるようです。
そこで、飼育下では「歯を削る」「鋸で切る」と言う世話が必要になってきます。
要するに、カバの歯は永久歯なので、生え変わりながら大きくなるのではなく、一生伸び続ける(大きくなり続ける)と言う事です。
まとめ
カバの歯の数は、諸説有るようですが、40本説が有力なようです。
見た感じ、食べるのに不向きな歯の数や歯の形をしている様ですが、奥歯もあり、それぞれの歯がその役割を担い、カバの命を維持しています。
もっぱら、戦闘用の歯(牙)を持っているなんて、気性の荒いカバならではですね。